Japanese
English
特集 生活関連動作
社会参加に必要な環境整備
Barrier-Free Environment as an Assistance for the Social Activities of the Handicapped
相良 二朗
1
Jiro Sagara
1
1兵庫県立総合リハビリテーションセンター福祉のまちづくり工学研究所研究第一課
1Hyogo Rehabilitation Center, Assistive Technology Research and Design Institute, Research Unit I
キーワード:
バリアフリー・デザイン
,
福祉のまちづくり
,
アクセシビリティ
Keyword:
バリアフリー・デザイン
,
福祉のまちづくり
,
アクセシビリティ
pp.571-575
発行日 1994年7月10日
Published Date 1994/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107647
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はじめに
超高齢化社会の到来に向け,誰もが人として生き生きとした生活を楽しめるような,ノーマライゼーションの理念に基づく高福祉社会の実現が急がれている.人は社会とのつながりなしには存在し得ない.過去にしばしば見られた,普通の社会と切り離された閉じた社会での生活ではなく,共に参加できる社会が求められている.このような社会の実現には,個々の生活者の意識の変革がまず必要であるが,重度障害者の社会参加を支援する物理的な環境条件の整備が,その基盤として重要であり,補助機器の活用が個人の問題として重要である.身体機能の障害がハンディキャップとして日常の生活に現れてくるのは,身の回りの道具や住居,さらには社会といった環境条件との間にギャップが生じているからである.
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