コミュニケーションを支援するアプリ

アプリの魅力と課題

1．専用機からアプリの時代へ

　昔は，コミュニケーション支援機器は専用機として作られていた．そういったいわゆるハードウエアに対して，アプリ（ソフトウエア）の良さは，機能の更新がしやすいという点である．ハードウエアの機能を変更して作り直すと製造コストがかかるが，ソフトウエアの更新は電子的な入れ替えだけで済むのでコストが違う．もちろん，ソフトウエアを作る費用はかかるが，販売する側のコストとして，金型やパッケージの製作・在庫や物流のことを考えると，ハードウエアの更新を簡単にいつでも行うというわけにはいかないだろう．新しい技術を取り入れやすいという点で，アプリは魅力である．

　また，アプリは，普段使っているiPadなどにインストールして使うことができるので，基本的な使い方を一から覚える必要がない点も良い点である．1つの機器（iPad）にアプリを追加することで簡単に機能を追加できる．また，複数のアプリを連携して使うことによって，より便利な機能を使うことができる．