Japanese
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実践講座 コミュニケーション用機器とソフト
6.障害児者用コンピュータの現状と展望
Accessibility of Computers for the Disabled.
奥 英久
1
Hidehisa Oku
1
1岡山理科大学工学部情報工学科
1Department of Information and Computer Engineering, Okayama University of Science
キーワード:
コンピュータ
,
アクセシビリティ
,
ガイドライン
,
標準化
Keyword:
コンピュータ
,
アクセシビリティ
,
ガイドライン
,
標準化
pp.517-521
発行日 1995年6月10日
Published Date 1995/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107883
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はじめに
本実践講座では,肢体および感覚(視覚・聴覚)の各障害児者を支援するコミュニケーション機器およびコンピュータについて,諸兄から具体的な解説が行われている.この中でコンピュータについては,義肢装具や車椅子などの補装具に比べて障害児者の支援機器としての歴史が浅いものの,ここ10数年の間に目覚ましく発達した電子工学技術により広範に使用されるようになってきている.さらに,コンピュータは現在ではマルチメディアなど情報社会の基盤ツールとしての地位を確立しつつある.このため,コミュニケーション・ツールとしてだけではなく,日常生活あるいは就労環境においてコンピュータを操作できなければ,社会参加あるいはQOLにおける新たなバリアともなりつつある.このような状況において,障害児者がコンピュータを操作できる,いわゆるアクセシビリティを確保するため,各種の補助システムが開発され,コンピュータそのものについても障害児者の操作を考慮した設計が行われるようになってきている.本稿では,これらの現況について解説する.
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