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第1土曜特集 大変革期のリハビリテーション治療と拡大する守備範囲
領域の拡大
誰一人取り残さないリハビリテーション医療の実現のために
-――アクセシビリティの課題と展望
Realizing inclusive rehabilitation medicine
――Challenges and prospects of accessibility
鈴木 慎
1
,
吉田 健太郎
1
Shin SUZUKI
1
,
Kentaro YOSHIDA
1
1東京慈恵会医科大学リハビリテーション医学講座
キーワード:
アクセシビリティ
,
QOL(生活の質)
,
well-being
Keyword:
アクセシビリティ
,
QOL(生活の質)
,
well-being
pp.102-107
発行日 2025年7月5日
Published Date 2025/7/5
DOI https://doi.org/10.32118/ayu294010102
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“誰一人取り残さない” リハビリテーション医療の実現に向けて,アクセシビリティの概念とその医療現場への応用について概説する.アクセシビリティは障害者や高齢者のみならず,さまざまな困難を抱える人々の自立支援と社会参加を促進し,QOL(生活の質)やwell-beingの向上に資する重要な要素である.タブレット端末や意思伝達装置,環境制御機器などの先端技術は,医療・福祉の現場で徐々に活用が進んでおり,患者の意思疎通や環境調整を可能にすることで,治療やケアへの主体的な参加を支えている.本稿では,急性期および生活期における具体的な導入事例を通じてその有効性と限界を明らかにし,医療従事者の知識向上,制度的支援の拡充,現場での活用促進といった今後の課題と展望について提言する.

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