Japanese
English
紹介
日本版モーズレイ性格検査(MPI)の脳血管障害例への適用
Clinical Application of Maudsley Personality Inventory on Patients in Cerebrovascular Disease.
平林 一
1
,
坂爪 一幸
1
,
平林 順子
2
,
遠藤 邦彦
2
,
宮坂 元麿
3
Hajime Hirabayashi
1
,
Kazuyuki Sakatsume
1
,
Junko Hirabayashi
2
,
Kunihiko Endo
2
,
Motomaro Miyasaka
3
1リハビリテーションセンター鹿教湯病院臨床心理科
2リハビリテーションセンター鹿教湯病院言語療法科
3リハビリテーションセンター鹿教湯病院神経内科
1Department of Clinical Psychology, Kakeyu Hospital Rehabilitation Center
2Department of Speech Therapy, Kakeyu Hospital Rehabilitation Center
3Department of Neurology, Kakeyu Hospital Rehabilitation Center
キーワード:
モーズレイ性格検査(MPI)
,
脳血管障害
Keyword:
モーズレイ性格検査(MPI)
,
脳血管障害
pp.1081-1084
発行日 1991年11月10日
Published Date 1991/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106945
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はじめに
モーズレイ性格検査(以下,MPIと略)はアイゼンクによって開発された質問紙法による検査で,神経症傾向および向性(内向性・外向性)の2つの特性によって,パーソナリティを類型化することを特徴としている.同じような質問形式をとるMMPIに比べて,質問項目が大幅に少ないため短時間に施行でき,本邦においても精神科領域の患者や一般成人の性格検査として広く利用されている.また,MPIの背後にあるアイゼンクの人格理論は,明確な生物学的・神経学的基盤を有しており,神経心理学的領域からも研究がなされている1).
当院臨床心理科では1年前より入院中の脳血管障害例のパーソナリティの評価にこのMPIを用いているが,その中でいくつかの知見を発見し,本検査の有用性を確認しえたので報告したい.
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