Japanese
English
研究と報告
頸髄損傷者の運動麻痺(完全型)に関する上肢残存機能分類について
The Classification Scale of Residual Arm Functions for the Patients of Complete Cervical Spinal Cord Injuries.
木村 利和
1
,
広重 靖
1
,
上田 利一
1
,
小川 修
1
,
椎野 達
1
,
渡辺 富久美
1
,
西村 朗
1
,
戸渡 富民宏
1
,
平野 勝久
1
,
松尾 清美
1
,
赤津 隆
1
Toshikazu Kimura
1
,
Yasushi Hiroshige
1
,
Toshikazu Ueda
1
,
Osamu Ogawa
1
,
Tooru Shiino
1
,
Fukumi Watanabe
1
,
Tomihiro Towatari
1
,
Katsuhisa Hirano
1
,
Kiyomi Matsuo
1
,
Takashi Akatsu
1
1労働福祉事業団総合せき損センター
1Iizuka Spinal Injuries Center
キーワード:
頸髄損傷
,
上肢残存機能分類表
Keyword:
頸髄損傷
,
上肢残存機能分類表
pp.813-821
発行日 1991年8月10日
Published Date 1991/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106884
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はじめに
頸髄損傷者の運動麻痺(完全型)に関する上肢残存機能分類法として,Zancolliの分類法や矢部による分類法などがある.これらを用いて残存機能の分類を行う場合,被検者の残存筋および筋力の強さを考慮して機能レベルを決定するわけであるが,その判断基準が各施設によって異なる場合が多い.そこで,過去5年間に発表された論文の中で頸髄損傷者の運動麻痺(完全型)をデータとして用いている論文の分類方法を調査したので,その現状を報告する.
また,当センターでは昭和59年より矢部による分類法とZancolliの分類法を参照してADLと関連づけた分類表を作成し使用しており,スタッフ間における患者の残存機能に関する意思の疎通と訓練目標の設定に役立っている.そこで今回は,この分類方法を紹介するとともに統一判断基準の必要性を述べる.
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