Japanese
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調査
肢体不自由児における療育と障害児保育―名古屋市における過去10年間の調査
Rehabilitation and Day Care for Physically Disabled Children.
石井 要
1
,
東 美代子
1
,
松井 宣夫
2
Kaname Ishii
1
,
Miyoko Azuma
1
,
Nobuo Matsui
2
1名古屋市児童福祉センター
2名古屋市立大学医学部整形外科
1Nagoya City Child Welfare Center
2Department of Orthopaedic Surgery, Nagoya City University Medical School
キーワード:
肢体不自由児
,
肢体不自由児施設
,
障害児保育
Keyword:
肢体不自由児
,
肢体不自由児施設
,
障害児保育
pp.641-645
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106848
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はじめに
就学前の肢体不自由児は,障害児の療育体制の中でリハビリテーションとして医療機関等における機能訓練や作業療法,さらに言語訓練などのいわゆる“訓練”と同様に,障害児の発達のため療育としての集団への参加が必要とされている.この“集団”として肢体不自由児の施設(入所施設,通園施設)や精神薄弱児の施設,さらに療育グループ(措置にならない集団)や幼稚園・保育園,盲・聾学校幼稚部をあげることができる.重度障害児(特に重症心身障害児)はその集団への対応に困難があるとも思われるが,中度・軽度障害児はその集団対応に幅があると思われる.
今回,我々はこれらの集団の中で保育園(保育所)に着目し,名古屋市における昭和54年から10年間の障害児保育の変遷と,児童相談所で把握していた肢体不自由児療育の変遷の調査を行ったので報告する.
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