Japanese
English
研究と報告
肢体不自由児施設退所者の社会的予後調査―主として就業,結婚に関して
Social Prognosis of Cerebral Palsy Compared with Other Disabilities.
藤田 実代
1
,
三宅 良昌
1
,
越宗 義三郎
1
,
井神 隆憲
1
,
田村 孝子
1
Jitsuyo Fujita
1
,
Yoshimasa Miyake
1
,
Gisaburo Koshimune
1
,
Takanori Igami
1
,
Takako Tamura
1
1愛媛整肢療護園
1Ehime Central Hospital for Crippled Children.
キーワード:
肢体不自由児施設
,
社会的予後
Keyword:
肢体不自由児施設
,
社会的予後
pp.381-386
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104159
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はじめに
愛媛整肢療護園は昭和27年12月23日に開園してより,1,650名の退園者を送り出した.開園当初は先天性股関節脱臼(以下,先天股脱と略),火傷瘢痕,結核性骨関節病患,内反足,ペルテス,斜頸の入園児が多かったが,昭和30年前後にポリオが流行したため,その後一時期ポリオの入園児数が増加した.昭和37年頃より脳性麻痺(以下,CPと略)の入園が増え,近年では他施設と同様にCPの入園児数はその7割に達するようになった.このCPの医学的予後は良くないとされながらも,われわれは療育によりその機能の向上に務めてきた.しかし,この機能の向上が退園後,直接就職,自活ということに結びついたかどうかは,われわれの大きな関心事の一つである.そこで,18歳以上の退園者の社会的予後調査を行い,CPのそれと,他の障害のそれとを対比してみた.
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