Japanese
English
短報
皮膚の前処理を必要としないペーストレス電極の試作
A Pasteless Electrode for the Unprepared Skin.
西村 涼
1
,
富田 豊
1
,
才藤 栄一
2
,
千野 直一
3
Suzushi Nishimura
1
,
Yutaka Tomita
1
,
Eiichi Saitoh
2
,
Naoichi Chino
3
1慶應義塾大学理工学部生体医工学専攻
2東京都リハビリテーション病院
3慶應義塾大学医学部リハビリテーション科
1Institute of Biomedical Engineering, Faculty of Science and Technology, Keio University
2Tokyo Metropolitan Rehabilitation Hospital
3Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
キーワード:
能動表面電極
,
筋電図
,
神経伝導検査
Keyword:
能動表面電極
,
筋電図
,
神経伝導検査
pp.647-649
発行日 1991年6月10日
Published Date 1991/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106849
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はじめに
皮膚表面の活動電位を表面電極により導出し,人体内部の生体活動を推定する神経伝導速度検査や心電図・筋電図検査は,神経・筋疾患の病態をin vivo で検査できる最もよい方法であり,リハビリテーション医学では必須のものとなっている1).また,同じ活動電位を導出する針電極法に比べ,医師と患者の双方にかかる負担が格段に少ないため,より日常的に用いうる.しかし,従来,活動電位を導出するための表面電極には,接触電位差の少ない銀-塩化銀製の皿状電極を用いるのが主流であり,この10年来本質的な改善はなされていない2).
本研究では,従来の表面電極法では不可避とされてきた皮膚の前処理や導電性ペーストをいっさい必要としない「能動電極」の試作と,その臨床応用について報告する.
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