学会報告
第59回関東リハビリテーション医学懇話会―1989年9月16日,於:東京医科歯科大学医学部臨床講堂
竹内 孝仁
1
1東京医科歯科大学医学部リハビリテーション部
pp.651-654
発行日 1990年8月10日
Published Date 1990/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106332
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1.重度な痙性下肢に3回の手術を施行し軽介助歩行が可能となった脳卒中患者の1例
日産厚生会玉川病院リハビリテーション科 長谷川 幹 皆川 晃慶
多摩緑成会病院 木桧 晃
結核性髄膜炎により1987年6~7月にかけ多発性脳梗塞が発病し,某大学病院での理学療法,作業療法を経て,1988年5月,当院に入院した54歳の女性患者について報告する.
入院時,両片麻痺と毎日鎮痛坐薬を要する痛みを伴う右上下肢の異常に強い痙性,他動的に右股外転-10度,右膝伸展-40度等で立位時右下肢床接地不可にて歩行不能であった.また,ADLも食事監視以外全介助であった.1988年6月,右ハムストリング内側筋切離術,8月,右股内転筋切離,10月,右アキレス腱延長,長母趾・長趾屈筋腱移行術を施行,理学療法も併用しつつ,1989年春には軽介助歩行,基本動作は手摺りにて自立までとなった.
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