学会報告
第47回関東リハビリテーション医学懇話会―昭和60年10月5日,於:東京医科歯科大学歯学部臨床講堂
竹内 孝仁
1
1東京医科歯科大学医学部リハビリテーション部
pp.223-224
発行日 1987年3月10日
Published Date 1987/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106483
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1.老年世代のQOL:一般健康老人の役割内容
東京医科歯科大学リハビリテーション部
竹内 孝仁
日産厚生会玉川病院リハビリテーション科
長谷川 幹
近年障害者のQOLがリハで論議の対象になっている.老人で障害を持つ人びとのQOLを考える場合に,一般の健康老人のそれがどうであるかを知る必要がある.そこでQOLに関係すると思われる「役割」について,健康老人の実態を調査した.対象者は某市の老人331名である.
家庭内の役割は全体の6~7割が持っているが男は女に比較して著しく少なく,逆に社会的役割は男が女を上まわる.家庭内役割は加齢と共に減少し,高学歴の者ほど少なく,家庭型態別では三世代で,しかも同一世帯で少なくなる傾向がはっきりしていた.これらの傾向は役割の恒常性ではより著しくなる.
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