Japanese
English
特集 老人の脊髄損傷
高齢脊髄損傷者における社会的問題
Social Problems of the Aged Spinal Cord Injury Patients.
長谷川 良雄
1
,
安藤 徳彦
2
,
林 輝明
3
,
大川 嗣雄
4
Yoshio Hasegawa
1
,
Norihiko Ando
2
,
Teruaki Hayashi
3
,
Tsugio Okawa
4
1神奈川県総合リハビリテーションセンター相談指導科
2神奈川県総合リハビリテーションセンターリハビリテーション医学科
3神奈川県総合リハビリテーションセンター整形外科
4横浜市立大学医学部リハビリテーション科
1Department of Medical Social Work, Kanagawa Rehabilitation Center
2Department of Rehabilitation Medicine, Kanagawa Rehabilitation Center
3Department of Orthopedic Surgery, Kanagawa Rehabilitation Center
4Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University School of Medicine
キーワード:
高齢脊髄損傷者
,
脊髄損傷者の社会的問題
Keyword:
高齢脊髄損傷者
,
脊髄損傷者の社会的問題
pp.439-443
発行日 1990年6月10日
Published Date 1990/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552106285
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はじめに
当院(神奈川県総合リハビリテーションセンター神奈川リハビリテーション病院)では,近年外来または入院する高齢の脊髄損傷者が増加しているように見受けられる.高齢に伴い生じる医学的問題が,社会的問題に結びつく例にしばしば遭遇する.加齢による身体機能の低下や合併症への対応の問題に対し,多くが家族の介護に依存している現状1)がさまざまな不安となって表れ,それを補完すべき社会的サービスの欠陥が問題となって浮かび上がってくるように思われる.
このような高齢脊髄損傷者の社会的問題をとりあげた文献はほとんどないように思われる.
我々はこのたび高齢脊髄損傷者の社会的問題の一面を明らかにしたいと考え,アンケート調査を実施したので,調査結果とともに若干の考察を加え報告する.
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