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実践講座 ソーシャルワークの技法
3.脊髄損傷患者へのケースワーク援助
Social Casework for Spinal Cord Injury Patients.
長谷川 良雄
1
Yoshio Hasegawa
1
1神奈川県総合リハビリテーションセンター相談指導科
1Department of Medical Social Work, Kanagawa Rehabilitation Center
キーワード:
脊髄損傷患者
,
ソーシャル・ケースワーク
,
リハビリテーション
Keyword:
脊髄損傷患者
,
ソーシャル・ケースワーク
,
リハビリテーション
pp.809-813
発行日 1995年9月10日
Published Date 1995/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107944
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はじめに
わが国の脊髄損傷者の社会復帰が本格化し始めたのは1960年代半ばからと言われている.それまでは「脊髄損傷者の寿命は3年」「ここ(療養所)に来たら生きて退院できない」とされ,事実社会復帰できた患者は限られていた1,2).したがって脊髄損傷者の社会復帰の歴史は30年前からということになる.一方,1960年代は病院に所属するソーシャルワーカー(以下,SWと略す)が増加していった時期であり3),脊髄損傷者へのSWの援助が本格的に始まったのもこの頃と推測される4).
当院はその数年後,1973年に開設された定床300床のリハビリテーション専門病院で,当初から50床の脊損病棟を有し,積極的なリハビリテーションを展開してきた.専任のSWが配置されており,筆者もSWとして脊損病棟を担当していた.この経験をもとに実践的な視点から,脊髄損傷者のソーシャル・ケースワークについて述べる.
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