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特集 リハビリテーションにおけるリスクとその対策
四肢麻痺のリハビリテーションにおけるリスクとその対策
Risk Factors Influencing upon Rehabilitation Outcome of Quadriplegia.
安藤 徳彦
1
,
林 輝明
1
,
石堂 哲郎
1
,
大橋 正洋
1
,
大川 嗣雄
2
Norihiko Ando
1
,
Teruaki Hayashi
1
,
Tetsuo Ishido
1
,
Masahiro Ōhashi
1
,
Tsugio Ohkawa
2
1神奈川県総合リハビリテーションセンター
2横浜市立大学
1Kanagawa-Ken Sogo Rihabilitation Center.
2Yokohama City University.
キーワード:
四肢麻痺
,
リスク
Keyword:
四肢麻痺
,
リスク
pp.347-354
発行日 1979年5月10日
Published Date 1979/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104152
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はじめに
通常の場合,リスクという言葉は医療を行うにあたって存在する「生命的危険度」を指すものとして使用されている.リハビリテーションの領域でも循環器,呼吸器障害などを扱う場合には生命的危険は常に存在し,その安全を期することが重要であり,一般的には生命的危険度の意味で使用されることが多い.しかし,疾病を扱う一般医療で用いるリスクという言葉と機能障害を対象とするリハビリテーションにおけるリスクとはそのニュアンスに多少の相異があって当然で,事実,荻島もその効果を減ずる可能性のあるものはすぺてリハビリテーションにおけるリスクであると述べている1).ここではリスクをそのような広い意味に解釈する立場をとって,私達の経験をもとにいささかの検討を行ってみたい.
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