巻頭言
生活とリハビリテーション
竹内 孝仁
1
1東京医科歯科大
pp.669
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105913
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保健婦につれられてねたきり老人の家庭訪問をしてみると,リハ医療にかかわっている者としていろいろと考えさせられることが多い.
厚生省の調査によれば,ねたきり老人(最近は要介護老人ということばに変りつつある)の52パーセントほどは,少なくとも室内つかまり歩行以上の機能はあるという.われわれの概念ではそれはねたきりではないといえるが,現実には彼らは家庭に介護を求めその物理的・心理的負担に崩壊の一歩手前という家庭が少なくない.
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