Japanese
English
症例報告
大腿神経麻痺のリハビリテーションの経験
Rehabilitation of Femoral Nerve Palsy.
長谷 公隆
1
,
峯尾 喜好
1
,
木村 彰男
1
,
正門 由久
1
,
篠原 澄江
1
,
田中 耕二
1
,
滝口 章夫
1
,
千野 直一
2
Kimitaka Hase
1
,
Kiyoshi Mineo
1
,
Akio Kimura
1
,
Yoshihisa Masakado
1
,
Sumie Shinohara
1
,
Kouji Tanaka
1
,
Akio Takiguchi
1
,
Naoichi Chino
2
1慶応義塾大学月が瀬リハビリテーションセンター
2慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
1Keio University Tsukigase Rehabilitation Center.
2Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
キーワード:
大腿神経麻痺
,
テノデーシス様膝伸展運動
,
ピアノ線膝装具
Keyword:
大腿神経麻痺
,
テノデーシス様膝伸展運動
,
ピアノ線膝装具
pp.707-710
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105919
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はじめに
大腿神経麻痺では,膝関節の自動伸展障害が著しく,歩行を含めたADLにおよぼす影響は少なくない.特に階段や坂道での膝折れによる転倒の危険性は大きく,その対応策として,補助筋の筋力強化,歩行訓練および膝装具の装着が施行されており,リハビリテーション上,重要な問題を含んでいる.
今回,腸腰筋部腫瘍摘出に際し大腿神経が切断され,同神経麻痺による歩行障害に対しピアノ線膝装具を試みて良好な結果が得られた症例を経験したので,運動学的考察も加えて報告する.
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