Japanese
English
特集 失調症
<症例報告>
足部接触の立位能への役割を認めたFriedreich型運動失調症の1例
The Role of Sole Contact to the Standing Stability in Freidreich's Ataxia.
眞野 行生
1
,
森本 茂
1
,
高柳 哲也
1
Yukio Mano
1
,
Shigeru Morimoto
1
,
Tetsuya Takayanagi
1
1奈良医科大学神経内科
1Department of Neurology, Nara Medical University.
キーワード:
フリードライヒ型運動失調症
,
足底
Keyword:
フリードライヒ型運動失調症
,
足底
pp.679-681
発行日 1986年9月10日
Published Date 1986/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105660
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はじめに
姿勢保持には 1)視覚,2)前庭覚,3)固有受容覚,4)接触の入力が重要な役割をなしている1).これらの入力のいずれかが障害をうけると,他の入力が普通以上に働き,姿勢保持の不安定さを代償しようとする.Friedreich型運動失調症では,固有受容覚障害のため姿勢保持障害が認められ,さらに閉眼すると姿勢保持が著明に障害されることはよく知られている.今回Friedreich型運動失調症に,足底での立位保持面での接触入力を変化させることにより,姿勢保持能に影響を認め,この観察より,日常生活能の向上へ応用ができた症例を報告する.
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