Japanese
English
研究ノート
転倒予防に関する地域高齢者の足部の実態—足趾の接地状態と足底,姿勢,バランス,筋力および転倒との関係
Prevention of Falls in Community-dwelling Elderly : The Relation among Contact Surface of Toes, Foot Sole, Functional Ability and Fall
平松 知子
1
,
泉 キヨ子
1
,
加藤 真由美
1
,
正源寺 美穂
1
Tomoko Hiramatsu
1
,
Kiyoko Izumi
1
,
Mayumi Kato
1
,
Miho Shogenji
1
1金沢大学医学部保健学科
1School of Health Sciences, Faculty of Medicine, Kanazawa University
キーワード:
足趾
,
足底
,
地域高齢者
,
転倒予防
,
toes
,
foot sole
,
community-dwelling elderly
,
prevention of falls
Keyword:
足趾
,
足底
,
地域高齢者
,
転倒予防
,
toes
,
foot sole
,
community-dwelling elderly
,
prevention of falls
pp.116-123
発行日 2005年3月15日
Published Date 2005/3/15
- 販売していません
- Abstract 文献概要
- 参考文献 Reference
転倒予防に関する足部のケアに生かす資料を得るために,足部を姿勢の安定性に関係する足趾と,受容器としての役割と重心の位置を調節する役割をもつ足底に分けて調査した.日常生活の自立した地域高齢者71名を対象に,足趾の接地状態と,足底,立位姿勢,バランス,筋力,および転倒との関係を検討した.足趾の接地状態は,「良好」が70.4%,「不良」が29.6%であり,立位姿勢との関連がみられた.足趾の接地状態との関連はなかったが,足底の接地状態が異常な者は対象全体の33.8%を占めていた.足趾の接地状態とバランスと筋力との関連はみられなかった.有意差はないが,足趾の接地状態「不良」な者に転倒経験ありの割合が高かった.以上から,転倒予防に足部へのケアを行う必要性が示唆された.
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