Japanese
English
講座 リハビリテーション医に必要な全身管理(4)
心合併症
Cardiovascular Disease: General Management Required for Physiatrist.
小池 純子
1
,
伊藤 利之
2
,
遠山 慎一
3
Junko Koike
1
,
Toshiyuki Ito
2
,
Shin-ichi Tohyama
3
1横浜市立港湾病院リハビリテーション科
2横浜市民生局
3神奈川県立長浜病院循環器科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City Kowan Hospital.
2Welfare Bureau, City of Yokohama.
3Cardiovascular Division, Kanagawa Prefecture Nagahama Hospital.
キーワード:
心合併症の管理
,
リハビリテーション
Keyword:
心合併症の管理
,
リハビリテーション
pp.299-304
発行日 1985年4月10日
Published Date 1985/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105365
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はじめに
リハビリテーション科が対象とする患者には,高齢者が多い上,障害の原因としても血管原性の疾患が比較的多い.また,少数ではあるが,筋ジストロフィーのように原疾患そのものが心筋を冒す場合もあり,多くの患者に心合併症の存在が予想される.一方われわれが日頃処方している運動療法は,心・循環器系からみれば負荷そのものである.適切な運動負荷であれば,心機能を改善することはすでに指摘されているところであるが,過負荷になれば心疾患をもつものにとって致命的であることはいうまでもない.それ故,リハビリテーション医にとって患者の心機能を正しく評価することは,これらの患者の機能的ゴールと運動量を決定する上で,基本的かつ重要な条件である.
ここではリハ医の立場から,リハビリテーション科で入院治療した患者のデータを基に,心合併症の発見とその管理について検討する.
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