Japanese
English
特集 脳卒中のリハビリテーション
Ⅱ.片麻痺の機能障害と診断学
痙性
Spasticity.
伊藤 利之
1
,
小池 純子
1
Toshiyuki Ito
1
,
Junko Koike
1
1横浜市大医学部病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Yokohama City University Hospital.
キーワード:
痙性麻痺
,
筋弛緩剤
,
フェノール・ブロック
Keyword:
痙性麻痺
,
筋弛緩剤
,
フェノール・ブロック
pp.80-86
発行日 1982年1月10日
Published Date 1982/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104677
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はじめに
脳卒中片麻痺は,遷延性弛緩性麻痺を示すほんの一部のものを除き,多かれ少なかれ筋の痙性を伴うのが普通である.そしてこの痙性は彼らの身体機能を阻害する大きな因子になっており,機能予後を決定する“要”であるといっても過言ではない.リハビリテーション専門スタッフによって治療された片麻痺者の歩行と,自己流で歩いているものとでは,単なる歩容の違いだけでなく,歩行の効率という点でも差が認められ,種々の病的要素に対して適切な治療がなされたことを示している.
そこで脳卒中片麻痺に認められる筋の痙性に対し,リハビリテーション医学技術の立場からどのように対処すべきか,その具体的な方法を中心に述べる.
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