Japanese
English
研究と報告
歩行時間関連因子による片麻痺歩行の分析―評価指標とその表示法について
Temporal Factors Study in the Hemiplegic Gait: Numerical Indices and Their Clinical Chart.
窪田 俊夫
1
,
三島 博信
1
,
山口 恒弘
1
,
角田 忠男
1
,
宮崎 信次
2
Toshio Kubota
1
,
Hironobu Mishima
1
,
Tsunehiro Yamaguchi
1
,
Tadao Tsunoda
1
,
Shinji Miyazaki
2
1中伊豆リハビリテーションセンター
2東京医科歯科大学医用器材研究所
1Nakaizu Rehabilitation Center.
2Institute for Medical and Dental Engineering, Tokyo Medical and Dental University.
キーワード:
歩行時間関連因子
,
臨床応用
Keyword:
歩行時間関連因子
,
臨床応用
pp.135-142
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105114
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はじめに
定常状態における歩行運動は,周期的な反復運動であり,単振動における角速度,振動数,周期等に対応する歩行スピード,歩調,歩行周期をその要素として備えている.歩行における時間因子とは歩行周期とその成分の持続時間を指すと思われるので,本稿ではこれらに歩行スピードと歩調を加えた3つを歩行時間関連因子としてとり扱いたいと思う.
従来,歩行の運動学的,運動力学的な分析の視点は主として各パラメーターと歩行周期の成分との対応に注がれてきた傾向があり,歩行時間関連因子は分析の対象としてよりもむしろ測定条件として記載されるにとどまっていることが多い.したがってこれらの因子のみに着目して行われた研究は数少ないと思われる.
そこで本稿では歩行時間関連因子のデータの分析より片麻痺の異常歩行の特徴を反映すると考えられる評価指標をいくつか抽出し,これら指標の臨床応用に適した表示法を検討することにした.
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