Japanese
English
研究と報告
CT上の病巣の拡がりと失語症の重症度・改善度
Relationship between Lesion Size with CCT and Severity and Prognosis in Aphasia.
鷲尾 吉子
1,2
,
笹生 俊一
3
Yoshiko Washio
1,2
,
Shun-ichi Saso
3
1九州労災病院リハビリテーション科
2前国立療養所宮城病院
3国立療養所宮城病院理学診療科
1Deparment of Rehabilitation, Kyushu Rosai Hospital.
3Department of Rehabilitation for Apoplexy, Miyagi National Hospital.
キーワード:
病巣の拡がり
,
失語症
Keyword:
病巣の拡がり
,
失語症
pp.127-134
発行日 1984年2月10日
Published Date 1984/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105113
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はじめに
頭部CTの急速な普及に伴なって失語症の病巣局在に関する研究は大いに進んだ.Hayward RWら1),Naeser MAら2),Kertesz Aら3)がそれであり,本邦においても戸塚ら4,5)や永江ら6)の研究があり,失語症とCT上の病巣部位との対応づけが行われている.
一方,失語症の重症度や改善度をCT上の所見から検討した研究は数少ない.戸塚らや永江らの研究では失語症の分類にミネソタ失語症分類7)が用いられている.この分類の背景には重症度や予後を推測させるものがあり,その限りにおいては失語症の重症度・改善度がCTとの関係で検討されていると言えるが,それらを直接的に扱った研究は未だほとんどない.
本研究では,CTによって得られる病巣の拡がりや皮質病変の有無などの情報に着目して,失語症の重症度・改善度について検討した.
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