Japanese
English
特集 片麻痺のリハビリテーションⅠ
片麻痺の歩行―その評価法を中心として
Study on gait in Hemiplegicus-A method of evaluation.
窪田 俊夫
1
,
中村 皓一
1
Toshio Kubota
1
,
Koichi Nakamura
1
1中伊豆温泉病院
1Nakaizu Spa Hospital.
キーワード:
片麻痺
,
歩行分析
,
評価法
,
人間工学
Keyword:
片麻痺
,
歩行分析
,
評価法
,
人間工学
pp.19-32
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102850
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【抄録】片麻痺の歩行訓練に際し,評価,計測を行なう必要がある項目として,一般内科学的,神経学的,整形外科学的な障害の分析に加えて,①運動学習能力の評価(痴呆,失認,失行,失語などに関するもの),②運動許容能力の評価(運動負荷に対する循環器系の応答の解析,運動消費エネルギーの測定など),③いわゆる下肢機能の評価(痙性の程度,共同運動パターンとしての下肢粗大力および耐久力の測定,深部知覚の定量的測定など),④歩行能力の評価(総合的な歩行解析システムによる立位バランス,歩行時のバランス,杖歩行時の重心軌跡の測定,各種異常歩行パターンの定性的または定動的な測定)などをあげたいと思う.この歩行能力の評価に関して著者らが手はじめとして行なった①立位バランス,歩行時のバランスのある一面の定量化,②異常歩行パターンの定性的または定量的な測定,について以下その概要を述べる.また歩行能力に関して標準化されたデータを提供することができる“臨床人間工学検査室”の必要性を強調したい.
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