Japanese
English
研究と報告
両下肢形成不全児のリハビリテーション
Rehabilitation of the Multiple Leg Abnormalities: A Case Report.
本田 哲三
1
,
木村 彰男
1
,
千野 直一
1
,
芝田 仁
2
Tetsumi Honda
1
,
Akio Kimura
1
,
Naoichi Chino
1
,
Hitoshi Shibata
2
1慶応義塾大学医学部リハビリテーションセンター
2北里研究所附属病院整形外科
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine.
2Department of Orthopedics, Kitazato Hospital.
キーワード:
下肢形成不全
,
義足
,
リハビリチーム
Keyword:
下肢形成不全
,
義足
,
リハビリチーム
pp.645-647
発行日 1980年8月10日
Published Date 1980/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104373
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はじめに
下肢先天奇形児に対するリハビリテーション(以下リハビリと略す)は,小児が常に「成長」していくため,成人における場合とは異なる特殊性を持っている.
すなわち,主なものとして,1)奇形肢の将来の発育と機能を予測しがたいまま,「奇形肢の切離断」を余儀なくされる場合が多いこと.2)患者が心身共に健全に成長するためには,医師・理学療法士,義肢装具士は勿論,家族,教師,臨床心理士も含めたチームによるリハビリプログラムが必要となる事などである.
我々は比較的稀な左脛骨完全欠損を含む両下肢形成不全児に,左膝関節離断術と術後早期の義肢装着を行い,また右下肢の奇形に対しては特殊な下肢装具を作成する事により,リハビリが円滑に行われた症例を経験したので,若干の考察を加えて報告する.
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