Japanese
English
紹介
非切断側下肢の骨折を合併した下肢切断者のリハビリテーションプロトコルの提案
Proposal of a rehabilitation protocol for lower limb amputee with contralateral lower limb fractures
三田 友記
1
,
別役 訓子
2
,
中村 優子
2
,
大熊 雄祐
3
,
阿久根 徹
1
Tomoki Mita
1
,
Satoko Betsuyaku
2
,
Yuko Nakamura
2
,
Yusuke Okuma
3
,
Toru Akune
1
1国立障害者リハビリテーションセンター研究所義肢装具技術研究部
2国立障害者リハビリテーションセンター病院リハビリテーション部
3国立障害者リハビリテーションセンター病院第一診療部
1Department of Prosthetics and Orthotics, Research Institute, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
2Department of Rehabilitation, Hospital, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
3Department of Medical Treatment(1), Hospital, National Rehabilitation Center for Persons with Disabilities
キーワード:
大腿切断
,
下肢骨折
,
反対側
,
合併
,
義足
Keyword:
大腿切断
,
下肢骨折
,
反対側
,
合併
,
義足
pp.561-567
発行日 2023年5月10日
Published Date 2023/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552202831
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要旨 反対側下肢に骨折を同時受傷した下肢切断者の義足製作や歩行練習は,互いに支持脚となるべき反対側の下肢に問題があるため難渋しやすい.入院して義足製作と歩行練習を行った下肢切断55名を検討した結果,下肢骨折を伴う下肢切断者は21名で,平均入院期間は205.4日と骨折のない切断者(97.9日)と比べ約2倍で有意に長く,義足ソケット採型までの平均日数,義足歩行練習開始までの平均日数も同様であった.入院期間長期化の原因として,骨折を伴う非切断側下肢が義足製作の際に支持脚となりにくく製作・適合に影響を及ぼすこと,義足歩行練習を開始しても非切断側下肢に十分に荷重できず,義足歩行能力獲得まで時間がかかることなどに注目した.その改善を目的として,① 早期義足供給のための座位採型の工夫,② 義足側および骨折側下肢への荷重練習システム,③ 3ステッププロトコル案を考案した.代表的事例とともに紹介する.
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