Japanese
English
症例報告
評価用として作成した簡易義足の使用経験―両側下腿切断を合併した脊髄損傷対麻痺患者
Temporary Evaluating Prosthesis for Bilateral Below Knee Amputee with Paraplegia.
原 行弘
1
,
永田 雅章
2
,
布谷 芳久
1
,
柴崎 啓一
3
,
千野 直一
1
,
岡本 勝治
4
Yukihiro Hara
1
,
Masaaki Nagata
2
,
Yoshihisa Nunotani
1
,
Keiichi Shibasaki
3
,
Naoichi Chino
1
,
Katsuharu Okamoto
4
1慶応義塾大学医学部リハビリテーション科
2国立療養所村山病院リハビリテーション科
3国立療養所村山病院整形外科
4好和義肢製作所
1Department of Rehabilitation Medicine, Keio University School of Medicine
2Department of Rehabilitation Medicine, National Murayama Hospital
3Department of Orthopedic Surgery, National Murayama Hospital
4Kowa Prosthetic and Orthotic Company
キーワード:
対麻痺
,
切断
,
義足
,
評価
Keyword:
対麻痺
,
切断
,
義足
,
評価
pp.319-321
発行日 1995年4月10日
Published Date 1995/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107839
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はじめに
重複障害合併例のリハビリテーションの報告では,切断と脳卒中の合併例に関する報告1,2)は散見されるが,切断と脊髄損傷の合併例に関する報告はほとんどない.さらに,そのような重複障害合併例ではリハビリテーションのゴール設定に頭を痛めることが少なくない.今回,われわれは両側下腿切断を合併した対麻痺患者に遭遇し,リハビリテーションのゴール設定に際して義足歩行の適応の判断に苦慮した.そこで,義足歩行能力の評価のためにあぶみを用いた簡易義足(以下,あぶみ義足と略)を作製し,義足歩行の可能性を確認した後,訓練によって義足歩行可能となった症例につき若干の考察を加え報告する.
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