Japanese
English
特集 装具
関節リウマチの装具
Orthoses for Rheumatoid Arthritis
土肥 信之
1
,
明石 謙
1
Nobuyuki Dohi
1
,
Ken Akashi
1
1川崎医科大学リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Kawasaki Medical School.
キーワード:
リウマチ変形
,
装具療法
Keyword:
リウマチ変形
,
装具療法
pp.485-490
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104008
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Ⅰ.関節リウマチの装具の考え方
慢性関節リウマチ(以下,RAと略す)は,病因にまだ不明な点が多く,その経過や予後の推定が困難であり,治療の最も困難な病気の1つである9,10,18,32),RAの経過をみていると,種々の治療に反応して一時的には改善しているようにみえても,結局は確実に進行し機能的に不良な予後を示し,現在の治療法の無力さを感じさせる例が多い.また,関節に対する機能再建などの手術療法もいまだ確立されているとはいえない現在6,13),装具療法はきわめて大切な治療法の一つと考えねばならない6,22).
RAの経過は,アメリカリウマチ協会の進行度の分類により,早期,中等期,高度期,末期に分けることができる15).関節可動域(ROM)の障害は中等期からみられ,関節変形は高度期になると出現する.末期には強直が発生する.各時期にその目的にあった装具を処方する必要がある17).
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