Japanese
English
特集 装具療法再考
スポーツ障害と装具療法
Orthosis for Sports Injuries.
猪田 邦雄
1
Kunio Ida
1
1名古屋大学医療技術短期大学部
1Nagoya University College of Medical Technology
キーワード:
スポーツ障害
,
装具療法
,
スポーツ用装具
,
機能的装具
Keyword:
スポーツ障害
,
装具療法
,
スポーツ用装具
,
機能的装具
pp.13-20
発行日 1997年1月10日
Published Date 1997/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552108277
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はじめに
近年,スポーツの多様化とともに,年齢層も拡がり,外傷のみならずover useを主体とするスポーツ障害も増加してきている.また,高齢化社会のなかでの健康・体力維持のスポーツや種々の成人病の治療・予防のスポーツも盛んになり,これらによるスポーツ障害にも注意が必要となってきた.さらに,スポーツ医学の進歩とともに,バイオメカニカルな面での障害の研究は進み,関節鏡の改良,普及により診断や治療も改善され,小侵襲での手術も可能となった.しかも競技レベルのスポーツに限らず,単にスポーツを休むだけの安静やギプス固定から,早期よりの運動療法やスポーツレベルを維持しながらの治療が主流となってきている.このため,リハビリテーションとともに装具による治療の重要性は高まってきており,装具なしではスポーツ障害の治療や再発予防はできないといえよう.そこで,スポーツ障害に対する装具の現状や位置づけについて述べてみたい.
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