Japanese
English
特集 装具
小児下肢アライメント不良に対する装具
Orthotics for Malalignment of the Lower Limb in Children.
島津 晃
1
,
広橋 賢次
1
,
花岡 俊行
2
Akira Shimazu
1
,
Kenji Hirohashi
1
,
Toshiyuki Hanaoka
2
1大阪市立大学整形外科
2大阪府立身障センター
1Department of Orthopaedic Surgery, Osaka City University Medical School.
2Osaka Prefectural Rehabilitation Center.
キーワード:
下肢アライメント
,
下肢装具
Keyword:
下肢アライメント
,
下肢装具
pp.491-497
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552104009
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まえがき
装具は棒,板を下肢にくくりつけ,歩き易くしたのに娘まったように,欠落した下肢の機能改善の器具である.保持,固定,免荷,矯正などを,ただ機械的に行ないさえすればよいのであれば頑丈で重たくとも良いが,これでは日常生活は不便となり,患者の要求を満し得ない.今日,生体力学的知見,材料面の進歩,合成樹脂の活用によって,筋バランスの改善,動的な矯正・免荷が考慮され,新しい型式の装具が作成され,適用面でも拘束性の少ない短下肢装具の適用拡大が図られ,快適な装具療法が展開されつつある.
小児の下肢アライメソトの異常は種々な原因によって起こり,その形態的異常に機能的な欠陥を伴い,成長,荷重,日常の悪習慣によって増悪する危険性を持つ一方,正しいコントロール下には成長を利用し,非観血的に治療し得るものも少なくない.装具の適用には自ら限界があり,どの部分を装具療法に分担させるかについて病態の把握も必要である.
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