特集 装具―最先端と臨床
装具マネージメントの実際
浅見 豊子
1
Toyoko Asami
1
1佐賀大学医学部附属病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation Medicine, Saga University Hospital
キーワード:
装具療法
,
マネージメント
,
チームアプローチ
Keyword:
装具療法
,
マネージメント
,
チームアプローチ
pp.1277-1284
発行日 2012年10月10日
Published Date 2012/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103693
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はじめに
JIS用語1)において「四肢・体幹の機能障害の軽減を目的として使用する補助器具」と定義されている装具は,リハビリテーションにおける有用な治療手段の一つであるが,デザイン,材料,世の中のニーズ,支給制度などの変化に伴い,時代とともにその内容も変貌を遂げてきている.しかし,昔から変わらず装具療法において重要なことは,装具処方は医師が疾患や病態をよく把握して行わなければならないこと,装具内容は装着感や使用感など患者や障害者の満足度を高められることも考慮しなければならないこと,装具適合評価は医師が積極的に関わりながら義肢装具士やリハビリテーションスタッフ,家族などとの十分な連携をとり継続的に行わなければならないこと,などであると考えている.今回,これらのことを中心に装具マネージメントについて述べる.
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