Japanese
English
特集 関節拘縮と治療
下肢の関節拘縮に対する装具療法
Orthotic Treatment for Joint Contracture of Lower Extremity.
渡辺 英夫
1
Hideo Watanabe
1
1佐賀医科大学
1Saga Medical School
キーワード:
下肢関節拘縮
,
装具療法
Keyword:
下肢関節拘縮
,
装具療法
pp.625-631
発行日 1999年7月10日
Published Date 1999/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552109009
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はじめに
下肢の関節拘縮の特徴として,起立,歩行のために1関節の拘縮が二次的に隣接関節に影響を及ぼし,2関節以上の拘縮や変形を来すことがある.例えば膝関節の屈曲拘縮は二次的に股関節の屈曲拘縮を起こしやすいし,尖足は反張膝を来すことが多い.したがって,下肢の関節拘縮の装具療法に際しては,個々の関節に目を向けるだけでなく,臥床状態なのか,それとも起立,歩行ができる状態なのかにより,隣接関節や下肢全体としての検討をすることが必要である.
下肢の関節拘縮の装具療法は拘縮改善のために三点支持の原理を取り入れた装具が多い1).
以下,足関節,膝関節,股関節の拘縮について,それらの代表的関節拘縮の装具療法についての筆者の考えを述べる.
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