Japanese
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研究と報告
老人専門総合病院におけるリハビリテーション
Rehabilitation in Geriatrics Hospital.
真島 東一郎
1,2
,
荻島 秀男
3
,
尾賀 幹
3
,
桜井 炳一郎
3
,
柏森 良二
3
,
山田 道廣
4
Toichiro Majima
1,2
,
Hideo Ogishima
3
,
Miki Oga
3
,
Heiichiro Sakurai
3
,
Ryoji Kayamori
3
,
Michihiro Yamada
4
1大牟田労災病院
2元東京都養育院附属病院
3東京都養育院附属病院リハビリテーション部
4東京都老人総合研究所障害研究室
1Ohmuta Rosai Hospital.
3Department of Rehabilitation Medicine, Tokyo Metropolitan Geriatrics Hospital.
4Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology.
キーワード:
老人専門総合病院
,
リハビリテーション
Keyword:
老人専門総合病院
,
リハビリテーション
pp.767-774
発行日 1977年10月10日
Published Date 1977/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103863
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はじめに
東京都養育院は明治5年の創設以来満100年をすでに迎えたが,時代のニードに応じてその果たしてきた使命は幾度かの変遷を経てきたのである1).特にここ20年来,増加の一途にある老齢人口およびその結果当然予測される高齢者の医療問題に対処するために,高齢者を対象とした附属病院が総合的な医療を提供するために企画され,その中でも重要なサービス部門としてリハビリテーション(以下リハと略す)部が含まれることとなった.老人総合研究所とともに昭和47年6月1日に開設され内容の充実をはかってきている.リハ医学の目指すものは老人福祉医療の基本的理念とつながるものであり,その意味でも老人の総合的医療にはリハを抜いて考える事は出来ない.
日本最初の老人総合病院の中でリハ病棟がどのような役目を持ち,それをどう果たしてきたか検討を行った.
リハ部発足当初は周辺の理解度も低く陳旧性の機能障害を持つ患者が多かったので,今回は昭和49年1月より50年12月までの2年間に入院し,リハ訓練を行ったものについて調査を行った.また今回は基本的ADLを中心にリハの効果をみることにした.
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