Japanese
English
研究と報告
老年者における中大脳動脈全領域梗塞患者の身体機能障害とリハビリテーション効果
Physical Dysfunctions and Rehabilitation Effectiveness of Global Infarction of MCA Territories in the Aged.
渡辺 俊允
1
,
尾賀 幹
1
,
藤本 利明
1
Toshimitsu Watanabe
1
,
Miki Oga
1
,
Toshiaki Fujimoto
1
1東京都養育院付属病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Tokyo Metropolitan Geriatric Hospital.
キーワード:
脳大梗塞
,
リハビリテーション
Keyword:
脳大梗塞
,
リハビリテーション
pp.201-205
発行日 1984年3月10日
Published Date 1984/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552105128
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はじめに
脳卒中後片麻痺患者における身体機能の予後の決定因子は,(1)脳卒中の病型と病巣の部位・大きさ,(2)脳卒中に起因する一次的障害,(3)合併症に起因する二次的障害,(4)その他(年齢,既往症)に大別されよう.老年者脳卒中患者のリハビリテーション(以下リハ)では,中大脳動脈(以下MCA)領域の梗塞例に接することが最も多いが,近年急性期脳卒中の治療法の進歩とリハの普及などによりMCA領域の大梗塞患者のリハにたずさわる機会が多くなってきた.これらの症例は,一般に身体機能障害が強く,多くのリハ阻害因子をかかえリハ効果が少ないとみなされているが,それなりに実状を知って対策を練ることが肝要である.そこで我我は,脳CT scanにより,MCAの全領域に大梗塞が確認された46例の老年者脳卒中患者の身体機能障害の程度やリハ阻害因子・リハ効果などを検討した.
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