Japanese
English
特集 高齢化社会とリハビリテーション
症例にみる高齢化とリハビリテーションの問題点
老人ホームでのリハビリテーション
Rehabilitation for the Patients of Dementia in Old-age Home.
須賀 哲夫
1
,
大井 淑雄
1
,
橋爪 孝次
2
Tetsuo Suka
1
,
Yoshio Ooi
1
,
Kouji Hashizume
2
1自治医科大学整形外科
2聖ヨゼフクリニック
1Department of Orthopedics, Jichi Medical School
2St. Joseph Clinic
キーワード:
老人性痴呆症
,
老人施設
,
リハビリテーション
Keyword:
老人性痴呆症
,
老人施設
,
リハビリテーション
pp.851-853
発行日 1993年10月10日
Published Date 1993/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552107462
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はじめに
老人施設入所者のリハビリテーションは一般老人に対するのと比べ多くの困難を伴う,入所者の多くは介助または介護を必要とする人達であり,体力的にも,リハビリテーションに対する意欲の面でも劣る例が多いためである.なかには整形外科的手術によらなければとうてい緩解が得れらそうもない症例もあるが,これらの人達に対しても,せめて現状維持を図るためとか,リハビリテーションでの刺激により少しでもベッド臥床に陥らないようにしたいという考えでリハビリテーションを行っていることも少なくない.これは,本人の意志が明瞭に確認できる状態にない場合や家族の同意が得られない場合が多く,さらに年齢,体力的問題,生命予後の問題などが考慮された結果そうならざるを得ないということである.
われわれは聖ヨゼフクリニックにおける経験をもとに,今回のテーマである老人ホームにおけるリハビリテーションについて述べることにする.
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