Japanese
English
特集 ファシリテーション・テクニック
Bobath Techniquesを応用するについて
Clinical Application of the Bobath Techniques.
紀伊 克昌
1
Katsumasa Kii
1
1聖母整肢園
1Authorized Bobath Method Instructor: Soibo Hospital for Handicapped Children.
キーワード:
ボバース・テクニック
,
中枢神経系損傷患者
,
Handling
,
Key points of control
,
反射抑制パターン
Keyword:
ボバース・テクニック
,
中枢神経系損傷患者
,
Handling
,
Key points of control
,
反射抑制パターン
pp.119-125
発行日 1975年2月10日
Published Date 1975/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103269
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1.ボバース・テクニックの理論的背景
中枢神経系損傷患者を治療する場合に,決して単一の筋の強さや弛緩度を問題にするのではなく,姿勢や運動パターンにおける筋の協調不全を問題にすべきである.このことは,これまでにボバース・テクニックを紹介する度に強調してきた点である1~3).
中枢神経系損傷患者の全例が原始姿勢反射と異常姿勢反射を混在させている.故にこれらの患者の治療では個々の筋を強化したり弛緩させたりするのではなく,あくまでも姿勢や運動における筋の協調性を改善し,より正常な姿勢トーンに近づけることにある.これを具体化したのがHandling(患者の取り扱い方,子どもの場合は育児法)である.このHandlingが治療のすべてであり,それをセラピストが遂行する場合に特に治療テクニックと呼ぶものである.
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