Japanese
English
特集 脳卒中片麻痺に対する理学療法;15年の変遷
脳卒中片麻痺へのBobathアプローチの変遷
Physical Therapy for Stroke Hemiplegics in Past Fifteen Years: Trend of Bobath Approach to Stroke Hemsiplegia
古澤 正道
1
Masamichi FURUSASWA
1
1ボバース記念病院リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation, Bobath Memorial Hospital.
pp.237-243
発行日 1995年4月15日
Published Date 1995/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551104260
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Ⅰ.初めに
脳卒中後遺症による片麻痺を従来は,患側(affected side)と健側(sound side)としてみていた.しかしながら昨今の脳卒中に関する論文や学会報告では健側と呼ばれることは漸減し,非麻痺側(unaffected side,nonaffected side,nonhemiplegic side,uninvolved side,noninvolved side,nonparetic side)1~4)と呼称されることが多くなっている.この背景には従来健側と言われてきた側が,ほんとうに健常に使用されているのかという疑問がある.また健側と呼ばれてきた非麻痺側と患側(麻痺側)との関わり合いで,異常性の構築が進むことが指摘されてきたことによるものである.
以上の視点が生み出されてきた経過と,それに対応する治療内容を,Bobathアプローチの概念の発展から論述する.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.