Japanese
English
研究と報告
膝屈伸筋の筋力と収縮速度
Contraction Speed and Muscle Power in Knee Flexors and Extensors.
大井 淑雄
1,2
,
御巫 清允
1,2
,
塚本 創一郎
1,2
,
谷岡 淳
1,2
,
津久井 まりゑ
1,2
,
島田 孝
3
Yoshio Ooi
1,2
,
Kiyonobu Mikanagi
1,2
,
Soichiro Tsukamoto
1,2
,
Jun Tanioka
1,2
,
Marie Tsukui
1,2
,
Takashi Shimada
3
1自治医科大学整形外科
2自治医科大学リハビリテーションセンター
3国立清瀬リハビリテーション学院
1Department of Orthopaedic Surgery, Jichi Medical School.
2Department of Rehabilitation Center, Jichi Medical School.
3Tokyo National Chest Hospital School of Rehabilitation.
キーワード:
膝屈伸筋
,
筋力
,
収縮速度
Keyword:
膝屈伸筋
,
筋力
,
収縮速度
pp.838-840
発行日 1974年11月10日
Published Date 1974/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103235
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はじめに
筋肉の収縮速度を一定となるように人為的に制御を加えることにより,いわゆる等運動性収縮isokinetic contractionを生ずることができる.この概念は比較的新しいもので,1965年頃のLowman,Thistle,Moffroidらに始まるものである.油圧式hydraulicのメカニズムを基盤としてそれに歯車や電磁場などの組合せと応用により,PerrineがCybex machineの原理を考案して実用化したために広く知られることとなった.1968年には New York 大学の Institute of Rehabilitation Medicineでは,このCybex machineを用いてLowmanの下でstaffが臨床実験を行っていた.それは主として片麻痺患者の筋力の評価や回復過程の観察に使用し始めていたものである.当時はその機器1台のみでPerrineがengineerとして参加していたのであったが,現在アメリカにおいては100台以上の機器がいろいろのリハビリテーションセンターや整形外科クリニックなどに分布している.類似の機器も,あるいはより簡便化された機器も現われており,これらも数百台以上いろいろの分野で使用されるに至っている.われわれも筋力と関節可動域に関して種々の検討を行ってきたが,筋肉の収縮速度とその時に発生する筋力,筋仕事量との間にどのような関係があるかを調べることを目的として今回の実験を行った.
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