境界領域
スポーツ選手における膝屈伸筋,足関節屈伸筋の筋力について
大井 淑雄
1
,
広瀬 和彦
1
,
村井 俊彦
1
,
西岡 久寿樹
1
,
御巫 清允
1
,
阿部 徳之助
2
,
渡辺 慶寿
2
Yoshio OOI
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
2自治医科大学体育学科
pp.253-259
発行日 1977年3月25日
Published Date 1977/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905491
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はじめに
筋肉の収縮を物理学的に見ると等尺性収縮isometric contractionと等張性収縮isotonic contractionに分類されることはよく知られているが,1966年頃より新たに等運動性収縮isokinetic contractionという概念が提唱されるようになつた,これは筋収縮の速度を人為的に一定に制御して得られるものであるが,その等速性という特徴のゆえに得られる筋トルク曲線の解析がきわめて容易かつ便利であるという特徴を有する.
1969年来著者らはこの等運動性筋収縮を可能にした一種の運動療法機器Cybex Machineを用いて正常人,種々の運動器疾患の患老の筋力,筋仕事量,最大筋力発揮関節角度,初期出力などについて検討を重ねてきた.スポーツ医学の分野にもこの概念の応用は可能であるので今回種々のスポーツ選手について筋力を検討した.
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