Japanese
English
研究と報告
SMONの実態とリハビリテーション上の問題点
SMON and is Problem on Rehabilitation.
大井 淑雄
1
,
御巫 清允
1
,
吉田 充男
2
,
島田 孝
3
,
小倉 裕
4
Yoshio Ooi
1
,
Kiyonobu Mikanagi
1
,
Mitsuo Yoshida
2
,
Takashi Shimada
3
,
Hiroshi Ogura
4
1自治医大整形外科
2自治医大神経内科
3東京女子医大リハ科
4栃木県衛生民生部
キーワード:
SMON
,
知覚異常(しびれ感)
,
社会復帰
,
緑舌緑便
,
キノフォルム
Keyword:
SMON
,
知覚異常(しびれ感)
,
社会復帰
,
緑舌緑便
,
キノフォルム
pp.1195-1203
発行日 1973年12月10日
Published Date 1973/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103071
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【抄録】昭和47年より栃木県下におけるスモン患者の実態調査を行い70名のうち42名を追跡し得た.スモンと断定し得た26名についてその診断基準や神経学的診断のみならず整形外科的,リハビリテーション上にも評価考察を加えた.スモン病は現在ではその病因論も確立されキノフォルム服用によると考えられるに到っており,今後発症する可能性はきわめて少ないと考えられる.しかし現在身体障害者として残されている生存者の問題点の検討と包括的な医療,リハビリテーション上の助けを与えることが今回調査の目的である.上肢の機能は一般に正常または良く保たれているものの老齢であることなどにより収入の途を絶たれており経済上の問題は大きかった.また家族の負担も大きなものであった.下肢の知覚鈍麻,知覚異常のためにかなり良い筋力があるにもかかわらず歩行困難を訴えているものが多く,ADL上にも障害となっていた.
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