検査法
膝屈伸筋の疲労曲線について
御巫 清允
1
,
大井 淑雄
1
,
谷岡 淳
2
,
篠崎 直子
3
,
渡辺 慶寿
3
,
阿部 徳之助
3
Kiyonobu MIKANAGI
1
1自治医科大学整形外科・リハビリテーションセンター
2自治医科大学PT
3自治医科大学OT
pp.44-47
発行日 1975年1月25日
Published Date 1975/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408905127
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はじめに
筋肉が収縮を持続したり頻繁に収縮弛緩をくり返すといわゆる疲労が起こる.この疲労という現象自体もかなり難解な要素が含まれている.我々は数年来筋肉の収縮速度をある一定に制禦して筋力,筋収縮速度,筋仕事量などの測定や相関を調べることのできるCybex machineを使用している.疲労現象をより実際的に簡便な方法でしかも客観的に捉える目的で本機を用いて成人の膝関節の屈筋と伸筋の疲労曲線を求めてみた.整形外科領域における膝関節の手術,大腿下腿の手術は最も広く行われているものの一つであり術後の大腿四頭筋やハムストリングスの筋力増強は手術の成績を左右する位重要である.その大腿四頭筋やハムストリングスの収縮力や疲労現象をより深く考察することは術後の後療法に指針を与えることが可能であると考えている.
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