一頁講座 自助具・6
頸髄損傷患者の攝食用Device(1)
生田 宗博
1
,
対馬 祥子
1
,
田村 茂
1
1横浜市立大学医学部病院リハビリテーション科
キーワード:
頸髄損傷
,
摂食用具
Keyword:
頸髄損傷
,
摂食用具
pp.503
発行日 1974年6月10日
Published Date 1974/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103162
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- 文献概要
deviceは普通の道具と同様,使われる機器を使用者の能力に合せて改良し,.使いやすくしようという考えから作られる.そして,deviceは,①使用者の機能の低下や欠損部分を補助,代償し,②残存機能の利用価値を高めるという目的を持つ一群の用具といえよう.
C7より上位の頸髄損傷患者では,手指の自動運動は不能だが,手関節より近位の運動能力はその損傷レベルに応じて保たれている.これら頸損患者の摂食用具は,ハシでは不可能なため,スプーン,フォークが一般的である.deviceは手指の握り動作を代償させるために,摂食用具と手との接続部分を,各症例の残存機能に合せ種々に考案されている.
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