Japanese
English
特集 四肢麻痺のリハビリテーション
頸髄損傷四肢麻痺患者のための電話
The Telephones for the Quadriplegic Patians.
長尾 竜郎
1
,
山本 敏泰
1
Tatsuro Nagano
1
,
Toshiyasu Yamamoto
1
1九州労災病院リハビリテーション・センター
1Rehabilitation Center, Kyushu Rosai Hospital.
キーワード:
頸髄損傷
,
四肢麻痺
,
電話
Keyword:
頸髄損傷
,
四肢麻痺
,
電話
pp.573-576
発行日 1974年8月10日
Published Date 1974/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552103179
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はじめに
頸髄損傷四肢麻痺患者(以下頸損と略す)の電話使用ということは,あまり切実な問題と感じられないかも知れない.確かに頸損に対しては,医療介護(custodial care)が中心となっている現状では致し方のないことかも知れない.しかし頸損に対しても社会復帰のための本格的な取組みがなされて然るべきである.障害度の強い頸損が何らかの就業が可能とすれば,知的作業,desk workであり,電話の必要性は高い.又,自宅に復帰する場合でも,電話が自分でできれば本人はもちろん家人にとっても有益である.
そこで,筆者は頸損の電話操作の確立という問題を検討し,加えて筆者らの試作した頸損用電話装置について述べることとする.
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