Japanese
English
特集 対麻痺のリハビリテーションⅠ
脊髄損傷性対麻痺患者における性機能障害―病態生理と治療指導
Sexual function in spinal Man.: Physiopathology and treatment of spinal man
宍戸 仙太郎
1
,
白井 将文
1
Sentaro Shishito
1
,
Masafumi Shirai
1
1東北大学医学部泌尿器科学教室
1Department of Urology, Tohoku University School of Medicine, Sendai.
キーワード:
対麻痺
,
性機能
,
シリコン支柱
,
勃起
,
射精
Keyword:
対麻痺
,
性機能
,
シリコン支柱
,
勃起
,
射精
pp.639-644
発行日 1973年6月10日
Published Date 1973/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102957
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【抄録】 脊損患者の性機能についての報告は多く認められるが,どのような形で神経が損傷された場合に性機能障害が起こるのかは判然としていなかった.そこでわれわれはそれらの点について臨床的及び実験的に追求を行なった.又従来器質的インポテンスと機能的インポテンスの客観的な鑑別診断法がなかった為,補償する際にしばしばトラブルの原因となって来たがわれわれはアイソトープを使用して両者を客観的に鑑別する方法(Radioisotopepenogram)を確立した.一方全く勃起しない患者に対する治療としてsilicone prosthesisの陰茎内挿入により性交が可能となり,器質的射精障害に対してはクモ膜下薬物注入法や電流刺激により射精を起こさせることが可能になって来ており,更にはこれら精液を使用して人工授精により子供を得ることも可能になった.
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