Japanese
English
特集 対麻痺のリハビリテーションⅡ
脊髄損傷による対麻痺の理学療法
Physical therapy for paraplegic patients.
富樫 誠二
1
,
高橋 長
1
,
小村 賀康
1
Seiji Togashi
1
,
Cho Takahashi
1
,
Yoshimichi Komura
1
1中国労災病院リハビリテーション診療科
1Chugoku Rosai Hospital, Department of Rehabilitation.
キーワード:
対麻痺
,
治療訓練
,
機能訓練
,
日常生活動作
,
社会復帰
Keyword:
対麻痺
,
治療訓練
,
機能訓練
,
日常生活動作
,
社会復帰
pp.730-738
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102973
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【抄録】 脊髄損傷の機能訓練は,その障害レベルによって多少は異なるが,対麻痺ではその訓練方法はかわりがない.急性期の治療訓練を主体とする時期が過ぎると,ベッド訓練,車椅子訓練,立位訓練(傾斜台など)と移り,次いで訓練プログラムが本格的に進むと,マット訓練とともに,松葉杖使用筋群の強化を徹底的に行っておく.次には松葉杖による歩行訓練に移行する.歩行開始時期になると,その損傷レベルによって異なるが,ブレース・クリニックにおいて,リハビリテーションチームで,装具の処方を行う.訓練が進んでくると日常生活動作(ADL)面の指導や応用動作訓練を患者の退院後の状況(家屋の構造,職業等)に合わせて行なうようにする必要がある.またスポーツ訓練による心理面上の支持が,社会復帰への意欲を高める上で大切である.
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