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English
特集 対麻痺のリハビリテーションⅡ
脊髄損傷性対麻痺患者における尿路管理
Urological management for the paraplegic patients.
緒方 二郎
1
Jiro Ogata
1
1熊本大学医学部泌尿器科
1Department of Urology, Kumamoto University Medical School.
キーワード:
対麻痺
,
尿路管理
,
無菌的間歇導尿
,
尿路感染症
,
膀胱尿管逆流現象
Keyword:
対麻痺
,
尿路管理
,
無菌的間歇導尿
,
尿路感染症
,
膀胱尿管逆流現象
pp.715-722
発行日 1973年7月10日
Published Date 1973/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102971
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【抄録】 脊損損傷による対麻痺患者は強い膀胱機能障害を伴うので,厳正な尿路管理が必要である.もしこの管理が不満足な場合は,きわめて難治な尿路感染症を来し,ひいては潜在性に腎機能障害をもたらす.患者の予後にも重大な影響を与える.以下泌尿器科的観点から,脊髄損傷の各症期における尿路管理上の問題点について,無菌的間歇導尿法の有用性,持続導尿にnou touch closed systemの応用,排尿訓練の早期開始の必要性およびその施行方法,慢性期における膀胱外括約筋攣縮症,過緊張膀胱に対する処置,その他合併症としての尿路感染症,膀胱尿管逆流現象,尿路結石症に対する対策などについて略述した.
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