Japanese
English
特集 片麻痺のリハビリテーションⅠ
脳卒中片麻痺の下肢装具
Lower extremity braces for hemiplegia.
荻島 秀男
1
Hideo Ogishima
1
1東京都養育院付属病院
1The Yoikuin Tokyo Metropolitan Hospital
キーワード:
片麻痺
,
歩行
,
装具
,
機能
,
処方例
Keyword:
片麻痺
,
歩行
,
装具
,
機能
,
処方例
pp.33-41
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102851
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【抄録】 脳卒中片麻痺患者が使用する装具を大別すると,長下肢装具(long leg brace),短下肢装具(short leg brace),膝ブレース(knee brace)および足用装具(靴の補正)であるが,装具は永久的に使うものでなくとも,患者が回復の過程においてある一時期に使用することによって,変形の予防が可能であったり結果的には入院期間の短縮を可能ならしめることがある.したがって最も適切な時期に適切な処方が患者には必要なわけで,リハビリテーション医療に従事するスタッフにとって装具の知識は必要姓が大である.ただし装具を使う際には常に患者の筋力の回復を観察することが必要で,必要以上の補助を装具によって与えると筋の萎縮を助長したり,せっかく回復途上にある筋の自然回復を妨げることにもなる.下肢の3関節(股関節,膝関節および足関節)は常に連繋を持っているので1関節のアラインメントの変化は他の2関節に影響を及ぼすことを常に念頭におき装具は処方されるべきである.
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