発行日 2001年7月1日
Published Date 2001/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00764.2001256457
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症例は62歳女.脳出血発症後,左片麻痺が残存し,プラスチック短下肢装具とT字杖で室内歩行自立レベルであった.バスに乗り込む時に患側を踏み外したが,特に疼痛を認めず帰宅した.翌日,踵部の疼痛と皮下出血を認め受診した.踵骨隆起は体部から裂離し,近位方向に転位していた.踵骨に骨萎縮所見が認められた.腰椎麻酔下で骨接合術を施行した.下腿三頭筋短縮の改善目的に腓腹筋筋膜切離術を先行して行った.術後,移乗のさい,麻痺肢で支えることがあった.X線像で骨折部の解離が認められた.再度接合術を施行した.受傷から約3ヵ月後に自宅退院となった.その後,外来で経過観察を行っているが,歩行能力は保たれたいる
©Nankodo Co., Ltd., 2001