Japanese
English
特集 片麻痺のリハビリテーションⅠ
片麻痺リハビリテーション・プログラムの実際
Therapeutic exercise for the hemiplegic patients.
服部 一郎
1
Ichiro Hattori
1
1長尾病院
1The Nagao Hospital
キーワード:
片麻痺
,
運動療法
,
神経生理学的アプローチ
,
車椅子
,
評価
Keyword:
片麻痺
,
運動療法
,
神経生理学的アプローチ
,
車椅子
,
評価
pp.43-64
発行日 1973年1月10日
Published Date 1973/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102852
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【抄録】 片麻痺の運動療法のやり方には神経生理学的アプローチをふくめて,多くのテクニックの組合せがある.しかしいずれも大同小異で,その間に差があるものでない.ここに示すものは著者が九州労災病院と長尾病院において永年追加または修正して来た1つのやり方で,急性期,移行期,慢性期の3時期に分けて,やや具体的に実際の面を主体にして述べた.急性期では二次的障害の防止に重点がおかれ,スプリント装着,他動運動,体位変換が行なわれる.移行期では臥位から起坐への訓練が行なわれ,残存機能を積極的に引き出す.慢性期では坐位から立ち,歩るくといった訓練と仕上げとしてのADL訓練が行なわれる.上肢の予後は多分に傷害(脳卒中等)の程度に左右される運命的のもので,われわれが回復を左右する段階でないが,下肢の方はある程度やり方では予後が左右される.片麻痺患者の独立性を支配するものが下肢にあることは1つの救いである.
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