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増大特集 リハビリテーションQ&A
Ⅲ 脊髄損傷,その他の脊髄疾患
20.脊髄損傷患者の機能予後
The factors in predicting recovery after traumatic spinal cord injury.
小川 清洋
1
,
田中 宏太佳
2
Kiyohiro Ogawa
1
,
Hirotaka Tanaka
2
1熊本労災病院リハビリテーション科
2中部労災病院リハビリテーション科
1Department of Rehabilitation, Kumamoto-Rosai Hospital
2Department of Rehabilitation, Chubu-Rosai Hospital
キーワード:
脊髄損傷
,
機能的予後予測因子
,
ASIA機能障害スケール(AIS)
,
神経学的損傷レベル(NLI)
Keyword:
脊髄損傷
,
機能的予後予測因子
,
ASIA機能障害スケール(AIS)
,
神経学的損傷レベル(NLI)
pp.543-549
発行日 2012年5月10日
Published Date 2012/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102490
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Q1 脊髄損傷後の機能障害の予後予測因子には理学的所見に関してどのようなものがあるか?
外傷性脊髄損傷受傷後早期に神経学的機能回復を予測するのは,患者や家族に的確な情報を提供し,どのようなリハビリテーションのコースがあるのか(例えば,実用歩行の獲得を目指すのか,車いすでの自立を目指すのかなど)を示すのに重要である.
脊髄損傷受傷早期に機能的予後予測因子として重要なものは,損傷初期の神経学的損傷レベル(Neurological Level of Injury;NLI),損傷初期の残存筋力,神経学的に完全か不全か,といったところが挙げられる1,2).
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