Japanese
English
特集 脳卒中リハビリテーションの新しい展開
ADL評価・訓練
New development of stroke rehabilitation;evaluation and training of ADL.
小山 哲男
1
,
道免 和久
2
Tetsuo Koyama
1
,
Kazuhisa Domen
2
1西宮協立脳神経外科病院リハビリテーション科
2兵庫医科大学リハビリテーション部
1Department of Rehabilitation Medicine, Nishinomiya Kyoritsu Neurosurgical Hospital
2Department of Physical Medicine and Rehabilitation, Hyogo College of Medicine
キーワード:
難易度
,
順序
,
予後予測
Keyword:
難易度
,
順序
,
予後予測
pp.1157-1164
発行日 2011年12月10日
Published Date 2011/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552102296
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はじめに
人口の高齢化に伴い,本邦の脳卒中患者数は今後増加することが予想される1).ほとんど後遺症のない患者がいる一方で,重度の片麻痺や失語症・失行などの重い高次脳機能障害のために日常生活機能(activites of daily living;ADL)が著しく低下する患者も少なくない.このように脳卒中患者に対するリハビリテーションは社会的に大きな課題となっている2).効率的で有効なリハビリテーションを実施するためには,患者ごとに適切な目標設定に基づいた計画的な取り組みが必要である.そのためにはADLの回復の実際3)やADL項目の難易度4,5)に関する知見が重要である.また近年,脳MRI(magnetic resonance imaging)拡散テンソル法が脳卒中の予後予測に応用されはじめている6,7).本稿は筆者らがこれらの領域で行ってきた研究より得られた知見を紹介するものである.
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